一日弾かないと自分が分かる
二日弾かないと先生が分かる
三日弾かないと聴衆が分かる
怖い言葉ですね。せっかく昨日練習して弾けるようになったのに今日はまた元通り?という苦い思いをされている方は多いのではないでしょうか。
そんな苦い思いをしない為に、いつ練習すればいいのか、どうやって練習すればいいのかなど、効率的に無駄なく練習する方法を知りましょう。
時間を無駄にしないピアノの練習方法
毎日学校や仕事で、ピアノを練習する時間がなくて困ってませんか?
上手になりたい!
でも練習時間がない!
そもそもどうやって練習したらいいのか分からない!
楽譜を最初から最後まで弾く、の繰り返し…
お子様にどうやって練習させたらいいのか分からない。
そんなお悩みをお持ちの方は多いと思います。
きっとピアノを習っている方の多くが同じ事を思っているでしょう。
一日は24時間、限られた時間の中で、効果的な練習法はないだろうか。
もちろん練習量は何よりも大事です。
練習時間が長ければ長いほど、ピアノに触れている時間が長いので上達します。
そして自信にも繋がります。
音楽家はご飯や睡眠よりも、練習が大事、練習が好きです。
でもそうも言ってられない。
幼稚園、小学校、仕事、お友達と遊ぶ、ご飯、家族との時間、睡眠などなど。
やることはたくさんあります。
そんな中でいかに効果的に練習するか。
時間を無駄にしないピアノの練習方法はあります!
いつ練習する?
まずは、
毎日のピアノ練習を日課にして、日々のスケジュールに組み込みましょう。
ご飯を食べるのと同じ感覚です。
・学校に行く前
・学校から帰ってきたら直ぐ
・学校の音楽室を借りて練習する(始業前・お昼休み・放課後)
・ご飯の前
・ご飯の後
・テレビを見る前
・お風呂に入る前
・休日お出かけする前
ポイントは、「~する前」に練習することです。
タイムリミットがあると、集中して練習できます。
終わりがなく、ダラダラと練習するのが一番良くありません。
一日30分必ず学校から帰ってきたら練習する。遊びはその後。
一日15分夕飯の前に練習する。
一日一時間お風呂に入る前に練習する。
などなど。
お楽しみを後に持ってくると、気合が入って練習できます。
因みに、私は4歳からピアノを習っていましたが、夕飯の前に練習することになっていました。
というのも、母親にその時間にやる、と刷り込まれていたからです。
大きくなるにつれて練習時間が増え、上記に挙げた時間にも練習していました。
小さなお子様には、親御さんが練習する癖付けをしてあげると良いですね。
ご両親が練習に付き合ってあげなきゃダメ?という質問がよくあります。
一緒に練習に付き添ってあげる必要はありません。ご両親もお忙しいと思います。隣の部屋でもよいので、練習をちゃんと聞いてるよ!という態度が重要です。
練習ってどうやるの?
生徒さんの中には、楽譜の最初から最後まで、正の字を書きながら何回も弾く!
という運動部系の練習をされている方がいますが、あまりおススメしません。
正しく弾けている部分も、弾けていない部分も、同じだけの練習時間ってどうでしょう?
「練習」とは、
弾けていない部分を練習する、ことです。
一度最初から最後まで通して弾きます。
(昨日の練習の成果の確認)
↓
弾けない小節・パッセージ・和音を取り出します。
<細かいパッセージの場合>
①符点
②逆符点
③スタッカート
④すごーくゆっくり
⑤すごーく速く(1回だけ)
①~④はきっと皆さん何となくやっていると思います。
この5点セットでポイントは、⑤のすごーく速くです。
リズムとゆっくりの練習だけでは音楽の流れが分からなくなってしまうので、速く弾く事も大事です。但し、これは部分練習の最後に、一回だけにしてください!
他のは何度練習しても良いです。
私の留学時代の師匠直伝の練習方法です。
<小節の場合>
その小節だけを取り出して練習
↓
必ず前後の小節と繋げて練習
弾けない小節だけの練習だと、一小節ごとに止まってしまい、だるまさんがころんだ状態になってしまいます。
部分練習が終わったら、最初から最後まで通して弾いてみましょう。
(今日の練習の成果の確認)
明日は、きっとまた弾けなくなっていて、
昨日あんなに練習したの!!となるでしょう。
「3歩進んで2歩下がる」です。
日々少しづつ上達してます。焦らなくて良いです。
少しづつね!
音源を聴いて時短!
先生から曲をもらったら、練習する前に一度だけYouTubeでもCDでも良いので、楽譜を見ながら音源を聞きましょう。
どんな曲か分からずに、???で練習を始めるより、
イメージが分かってから練習を始める方が時短になります。
但し、毎回は聞かない方がいいと私は思っています。
毎日毎日聞いて耳コピしてしまうと、基礎的な楽譜を読む力がなくなってしまいます。
楽譜を読む力とは、楽譜に書いてあることを、自分で理解して弾くことです。作曲家が「こう弾いて欲しい!」と思いを込めて書いたものを理解することです。
耳コピは、演奏家がこう弾きたいと思って弾いたものをまねすることです。
作曲家と演奏家は違います。私たちは演奏家です。
途中行き詰って、インスピレーションをもらう為に色んな人の演奏を聴いてみるのは、いいと思います。
様々な音源が簡単に手に入る時代です。
めんどくさがらずに、一度聞いてみましょう。
小さなお子様でしたら、先生に弾いてもらうのもいいかもしれませんね。
普段の生活の中に、上手にピアノの練習を取り入れましょう!
【継続は力なり】
寝不足になるくらいに無理に練習するより、
普段の生活に無理なくピアノの練習を取り入れましょう。
一度に長時間練習するよりも、毎日継続して少しでも練習する方が上達します。
せっかく昨日練習して上手になったのに、元通りはもったいないですよ。
効果的な練習法を見つけて、一歩一歩成長していきましょう!