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どうしたらピアノの練習をしてくれる?

子供とピアノ

親御さんの悩みナンバーワン【練習しない】

お子さんにピアノを習わせたはいいものの、練習しないと悩んでいる親御さんは多いと思います。どうしたら練習してくれるようになるのでしょう?

先生としても、レッスンでやったことの復習、新しい曲の予習をやってきて欲しいのが本音です。練習してこなかった場合、レッスンが練習の場になってしまって、本当はもっともっと教えてあげられることがたくさんあるのにとても勿体ないのです。

親御さんも先生も練習して欲しい気持ちでいっぱいなのですが、当の本人たちはどうでしょう。
ピアノが好きそう、音楽が好きそうといったきっかけでピアノを始めるお子さんが大半ですが、いくら音楽が好きだと言っても、練習する方法や、練習するということそのもの、練習したら何を得られるか、練習したらどうなる、ということまできっとまだ分からないのではないでしょうか。

ピアノ教室で、音楽が好きになったり、上手に弾けたから嬉しいという経験が練習に繋がりますが、ご家庭での練習までピアノの先生が家庭教師のように細かく見てあげられないことも現実です。毎日のように練習につきあってあげられたらどんなに良い事か!と思います。

練習するにあたって、まずは親御さんが練習する環境を作ってあげることが一番初めにすることです。ピアノを習うという事は、練習する環境がセットになってきます。

練習が大変なことを理解してあげる

例えば、
大人になって、英会話に通い始めて、ご自宅でどれだけの人が毎日予習復習するでしょうか?
会社で上司が外国人になり英語が話せなくて恥をかいた、海外勤務が決まり絶対に必要になった、くらいの気持ちがないと必死で勉強しないと思います。
海外旅行した時に話せるとカッコいいから、くらいの動機では毎日勉強はしないでしょう。通勤中に勉強しようとアプリをダウンロードしたものの、眠さに負けて。。。

ジムに通い始めたものの、半年以上続いた方はなかなかいないと思います。二か月目には週一回行けばいい方なのではないでしょうか?
ご飯の後に行こうと思ったけど、一杯飲んでしまったので、めんどくさくなって、今日は疲れたから明日。。。

どれも私の経験ですが、それくらい毎日練習勉強するということは大変なことなのです。

オンラインの会話で毎日強制的にやる
パーソナルトレーナーをつけて、しっかり教えてもらう

このくらいすると、やっと毎日するかもしれませんね。自分で勉強する・トレーニングする環境を作るのは、自分一人の意志ではやれないから強制的に環境を作っているのですよね。

子供の頃から毎日ピアノを練習していた私でも、自分の力だけで練習したわけではありませんので、大人になって環境が大事ということに痛感させられます。

まずは、毎日練習することの大変さ、環境がいかに大切かを親御さんがわかってあげましょう。

練習する時間を決める

練習する環境作りに一番効果的なのがこれです。
毎日の生活の中に、練習する時間を決め、ご飯を食べるのと同じようにルーティン化することです。

働いているご両親が多く、ご自分も帰宅して疲れている中、子供の練習まで一緒に見てあげられないでしょう。
そんな場合、練習する時間が決まっていればピアノの前に向かうのが決まりですから、習慣化してしまえば良いのです。

子供に練習する時間を決めてもらうのが一番良いでしょう。
・学校や学童から帰ってきたらすぐ
・夕飯の前
・夕飯の後
・お風呂に入る前
・お出かけする30分前 など

一生懸命練習するしない、はさておき、その時間だけはまずはピアノの椅子に座ってみる。
練習する体制を整えましょう。

練習する時間だから、練習する。
ただそれだけです。

因みに私の場合は、夕飯前とお出かけする前と決まっていましたので、その時間になると何となく練習しなきゃという気持ちになりました。もちろん練習したくない日もたくさんありましたが、家族からの無言の圧力に屈してピアノに向かうという環境が出来ていました。

兄弟姉妹などの外野の邪魔が入らないようにする

特に小さな妹さん弟さんがいるご家庭は、お姉ちゃんお兄ちゃんの邪魔をしてしまって、集中できないという声をよく聞きます。

ピアノの練習時間は、その子だけの物です。誰にも邪魔をさせてはいけません。ピアノと会話する貴重な時間ですので、なるべく静かにして、一人で集中して練習できるように気を付けてあげましょう。

音を出すという事は自分の音も良く聞いていますが、他からの音にとても敏感になりますので、他の音楽やテレビの音なども極力避けましょう。

一緒に練習に付き合う

園児・幼児の場合は、親御さんが一緒に練習に付き合ってあげることがモチベーションアップに繋がります。
ピアノの練習の時間は、ママやパパを独り占めできる大切な時間になりますし、ピアノを通じて一緒に練習したということが子供の喜びと自信にもなるでしょう。

一緒に歌ってあげたり、一緒に楽譜をみてみたり、一緒に弾き方を勉強してみたり。忙しい時は、近くで見てるだけでも一緒の空間にいるだけでも充分です。

徐々に独り立ちする必要がありますので、頃合いをみて移行できるといいですね。

1人で練習する習慣を身に付ける

小学生以上は、一人で練習できるようにしましょう。
練習できなかったのはパパママがいなかったから、パパママが忙しくて練習できなかった、という様に練習が親御さんのスケジュールに左右されてしまい、言い訳に繋がってしまいます。
上記の練習時間を決めて、一人でも練習できるようにするとお互いにストレスが少ないでしょう。

子供への声がけ

練習時間を設定しも練習しない場合もたくさんあるでしょう。
練習しなさい、という声がけなしで自主的に練習してくれるのが理想ですが、残念ながらそう上手くはいかないのが現実。そもそも練習してくれるのであれば、親御さんは悩んでないことでしょう。ピアノの練習するしないで喧嘩になることもしばしば。。。

子供の自主性に任せているだけでは、なかなか練習はしてくれませんし、勉強好きな子供がなかなかいないように、練習好きな子供はいないと思った方がいいでしょう。
練習が好きなのではなく、練習した先に何が見えるかが練習するきっかけやモチベーションになります。

好きな曲が弾けるようになる
友達より上手になる
達成感を得られる

練習したら何を得られるかを考えてお声がけしてはどうでしょうか。

練習したらお菓子をあげる、何かを買ってあげる、は多少は効果があるかもしれませんが、効果は一時的なので、ここぞという時に取って置く方がいいでしょう。

ただ練習しなさいだけではなく、目標やゴールを理解して、その子に合った声がけしてみてください。

適切な楽器を使っていますか

楽器は練習するモチベーションには大切です。きっと想像以上に楽器の持つ力は大きく、やる気を引き出してくれます。

ポコポコしたタッチのキーボードよりは、しっかりした本物のピアノタッチ近い電子ピアノの方が弾いていて楽しいですし、更にはアコースティックのピアノだと良い響きと、自分の音を作るという楽しさが加わります。これがピアノの醍醐味と言っても過言ではありません。

上手になってから、続いてから買い替えるでも良いですが、逆に良い楽器は良い演奏を育てます。適切な楽器で練習している子は、上達が早く、手の形も、耳も早く育ちます。

もっともっと練習をして欲しい、もっと上手になって欲しいという思いがある場合は、適切な楽器へ買い替えも検討されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ピアノは兎にも角にも練習しないことには、得られるものが少ないでしょう。
上手にならなければ弾きたい曲も弾けずに楽しくなくなり、残念ながら辞めてしまって、とても勿体ないです。

ピアノで得られる継続力、忍耐力が練習に当たるのですが、毎日5分でもいいのでピアノと向き合う習慣を身に付けましょう。レッスン前日に長時間練習するより、短時間でいいので毎日続けることが大事です。

英会話が毎日5分でいいから話すことが大事なのと同じです。
ジムも継続しないと痩せませんし、体力もつきません。

何事も継続は力なりなのです。上手になる子はコツコツ継続力があります。
そして、それを身に付けるためには、まず練習する環境を作ってあげることが、とても大切です。是非お子さんと一緒に音楽を楽しむために、一緒に環境作りをしてみてくださいね。